介護施設やご自宅にて訪問リハビリ

健康保険を使って自宅や介護施設に出張に来て鍼灸施術をしてほしいというご相談が多いです。出張による施術は健康保険や労災保険・自賠責保険などでも認められています。「往療(おうりょう)」と呼ばれたりもします。自由診療の場合、特に規定はありませんが保険診療で出張する場合治療院から半径16キロ圏内の出張施術に限ります。それ以外は認められていません。また保険での出張は「出歩けない状態」に限り、「ただ単に忙しいから」という意味ではなくその必要性・妥当性が問われます。医師への確認が必要になることがほとんどですのでまずは事前にご相談ください。*以下写真、同意書「注意事項等」の項目に医師が往療が必要な旨を記載されると認められることがほとんどです。注意点や費用の目安についてご説明します。

マッサージ・鍼灸治療院への出張依頼までの流れ

まずは鍼灸院等に電話で相談しましょう。

・ どんなことで困っているか?

・ どこが痛いのか?つらいか?

・ 持病は?飲んでいる薬は?

またお薬手帳を見て細かく状況を聞いてくれる施術所を選ぶとよいでしょう。医師やケアマネージャさん、利用者の家族と連携がとれて、しっかり話を聞いてくれる施術者を選びましょう。最近ではどこも「施術体験」というものを行っています。実際に試してから合うあわないの判断をするとよいでしょう。

費用

生活保護の方は自己負担0円、健康保険が適応になる場合は出張費用は厚生労働省の規定通りになります。令和2年11月25日の最新料金規定は健康保険の場合、4キロまでは2300円、4キロから16キロの場合だと2550円が出張費用になります。1割負担の場合は230円、255円、計485円が一回当たりの利用者負担(目安)となります。

どんな方が出張をご希望してる?

「出歩けないため出張に来てほしい」というご要望・ご相談は多いです。以下、出張に応じた例をあげます。

状態の一例。

・ 脳梗塞の後遺症で寝たきりの70代男性

・ 脊髄損傷のため寝たきりの40代女性

・ 持病があるためで歩けない70代女性

・ 介護認定を受けている80代男性

・ 高齢で車いす生活70代女性

・ 精神疾患があり出歩けない50代男性

などです。