初回相談時にお聞きすること。

以下のようなことは初回の相談時に必ずお聞きしますのでご準備しておいていただくとよいかもしれません。

(1)今現在何で困っているか?=主訴

何がつらいのか?、どこがつらいのか?、痛いのならばいつ痛いのか?(朝・昼・夜・寝ているときなど)、どのように痛いのか?(じんじん痛い・じわじわ痛いなど)

(2)現在治療中の病気?=現病歴

いつ、どこで、何と言われたか?(診断時期、診断名)、どのような薬を飲んでいるか?(お薬手帳なども見せてもらうことがあります。お薬手帳を用意しておくことをお勧めします)どんな検査を受けたか?現在かかっている病院名

(3)過去にどんな病気をしたか?=既往歴

いつ、どこで、どんな病気だったか?(診断時期、診断名)、どのような治療や手術をしたか?

(4)体調や体質

お酒やたばこやお菓子など嗜好品の状況、血圧や血糖値、便秘や下痢などの消化器の状況、睡眠時間の状況など問題や悩みはないか?

(5)生活状況

家族と住んでいるか?一人暮らしか?生活上の悩みや不安はないか?など

(6)希望・要望

施術を受けていつまでにどうなりたいか?よくなったら何がしたいか?どんなことに気を付けてほしいか?など

 

★余裕がある方はこちらから弊所の初回問診票PDFをダウンロード、印刷していただき先に記入していただいても結構です。

鍼灸の保険診療は「痛み」に対して有効、とご説明することが多いです

健康保険で行える疾患は「6つ」です。

・ 神経痛

・ 腰痛症

・ リュウマチ

・ 五十肩

・ 頚腕症候群

・ 頚椎捻挫後遺症

 

ですがこれらは「痛み」を伴うことが多いです。もちろん痛みだけではないのですがご自身で判別できない方には「痛み」に対して鍼灸は効果的ですし保険が適用されることもありますよとご説明しています。とくにご高齢の方などは「痛み」に悩まされていることが多いです。持病がたくさんあり沢山薬を服用していてこれ以上薬を飲みたくないと鍼灸で痛みの緩和を期待する方も多いです。薬以外の選択肢になれるということは鍼灸の一つの強みです。

また痛みの原因は疾患だけではなく心理や社会面の影響も大きいです。1対1でお話をしながら直接、肌に触れる鍼灸治療はリラックス効果が高くそういったことからも痛みに対して効果的なことが多いのです。

痛みで悩んでいる方はまずはご相談ください。

刺さない鍼「ていしん(てい鍼)」、やけどをしないお灸「電子温灸」など。

写真手前:ローラー鍼 奥:てい鍼

鍼と針はちがいます。鍼は注射針のように太くないのでそもそも痛くないのですがやはり金属の棒を体に入れることに抵抗感がある方もいらっしゃいます。鍼にも様々な形が存在します。上写真のローラー鍼、てい鍼などは刺さない鍼として知られています。金属の棒をツボにあて効果を出します。

てい鍼は古代から使われてきたものでその歴史も長いです。時代ごとに様々な形で登場しますが古典に記載されたてい鍼について書いていきます。

「霊枢」管鍼扁第七より

・ 病、脈にあり、気少なく、当にこれを補うべきものは、これを取るに井栄分兪にてい鍼す

病が経脈にある時は井栄輸経合の手足の五兪穴を補って治療するという意味です。経脈を整える為の鍼として紹介されています。

 

電子温灸

電気で温めるタイプのお灸です。やけどしません。心地よい暑さを感じます。痛みを和らげる効果などが期待できます。

・・・上記は一例ですが刺さない、やけどさせないといった方法でも鍼灸は対応できます。ご相談ください。

交通事故・労災の鍼灸・マッサージ

労災保険を使って窓口負担なしで鍼灸の施術を受けることが出来ます。業務中のケガ、通勤中のケガによる事故で労災保険を使って鍼灸施術をすることができます。通勤中のケガとは以下のようなものです。

一例

会社に通勤しようと思って電車に乗っていたら下りるときに転んでしまい、足と腰を痛めた。

通勤中運転をしていたら電柱にぶつかって首をけがしてしまった。(自爆事故)

仕事中転んで肩と首、腰を痛めた。

・・・負傷原因、日時がはっきりしていることが大切です。鍼灸施術を受けたい場合は病院で診察を受け医師に同意をもらう必要があります。もしも職場のおケガ・通勤中のおケガでお困りのときはご連絡ください。特に腰痛症の場合は「元から痛かったのか?」それとも「(通勤中・仕事中の)ケガが原因で痛くなったのか?」見分けがつかないこともあります。そのために、「いつ、どのように、どうして痛みが出たのか?」負傷原因を記録しておくことが大切になります。ですのですぐに医師の診察を受けて記録をすることも大切になってきます。交通事故でけがをさせられた場合は「第三者行為災害届」など提出書類が増えます。まずはお気軽にご相談ください。

<労災保険で鍼灸施術開始までの流れ>

まずは状況伺います。書類のそろえ方や病院の通い方などについてもご説明します。なれていないとわからないことも多いのですが、さほど大変ではありません。必要に応じてサポートします。必要があれば主治医の方へお手紙なども書きます。

会社に労災保険で鍼灸施術を受けたいと申し出る。労働基準監督署に一般の医療と鍼灸を併用したいと申し出る。医師の「はりきゅう診断書」、「施術効果の評価表」が必要になります。インターネット上にはアップされていないようなので労基署に相談の上、郵送等してもらうのが良いでしょう。*これらの書類作成を医師判断で拒否される場合もあります。

医師診察。鍼灸施術に同意を得られれば施術開始。施術が長期にわたる場合は6カ月経過した際に再度医師の「はりきゅう診断書」、「施術効果の評価表」が必要になります。労災指定鍼灸院の場合窓口負担ゼロ円で鍼灸治療を受けることができます。

<自賠責保険で施術開始までの流れ>

希望する鍼灸・マッサージの施術所に連絡

相手保険会社等に保険で鍼灸施術を受けたいと申し出る。医師の「同意書」をもらっておくのが無難です。*これらの書類作成を医師判断で拒否される場合もあります。

医師診察。鍼灸施術に同意を得られれば施術開始。

ほとんどの場合窓口負担ゼロ円で鍼灸治療を受けることができます。*ただし「相手が自分の非を認めない」、「相手が自賠責保険にしか加入していない」などのときはこの限りではありません。まずは042497130にご相談ください。以下・noteでも「交通事故・労災事故治療の基礎知識」を公開しています。事故の被害者になってしまった方の役に立つ内容だと思いますので興味ある方はご覧になってみてください。

YouTube動画:生活保護医療券、交通事故自賠責保険、労災保険などを使えないよう妨害された??!相談先は?(実際の担当者とのやりとりも)

鍼灸の保険診療・施術料金が改訂(令和2年11月25日)

令和2年11月25日に保険診療の鍼灸施術料金の改定がありました。令和2年12月1日以降から適用されます。ポイントは以下です。

初回料金(はりきゅう併用)

1760円 → 1850円

施術料金(はりきゅう併用)

1590円 → 1610円(電気併用で1640円)

施術報告書交付料金

300円 → 460円

 

・・・理由はよくわかりませんが施術報告書の交付料が大幅アップになっていますね。詳しい理由はわかりませんがやはり医療連携や医師への報告が重視されているという理解でいいのでしょうか?詳しくはこちらをご覧ください。現在出張料金は2300円(長距離の場合加算+300円)です。施術料金のこともわからない場合はまたご連絡ください。

「償還払い」の場合、書類作成も無料でサポートします。

健康保険を使って

鍼灸治療を受ける場合

 

協会けんぽ(旧社会保険)、

国民健康保険、

共済など・・・

 

ほとんどの場合で

「受領委任払い」が可能です。

 

鍼灸の施術者が書類を作成し

保険者に施術日の7割を

請求する形です。

 

これは患者さんにとって

手間がないので

非常に楽なスタイルです。

 

ところが

一部健康保険「組合」は

この受領委任払い

に対応しておらず

ご自身で書類を用意し作成、

請求する必要があります。

 

この場合のサポートも

可能な限りお手伝いします。

ご安心ください。

 

その際、必要なものは以下です。

・ 非保険者が本人の場合

ご自身の印鑑と振込銀行口座

 

・ 非保険者が家族で

ご本人の口座に振込希望の場合

委任状へのサインと印鑑2つ

 

詳しくはご相談ください。

鍼灸やマッサージを選ぶ理由 → 病院の治療で満足できなかった・・・というパターンが多いです。

弊所で鍼灸治療の相談してますと

 

・ 病院に行ったけど

薬ではよくならなかった

・ 電機治療では

改善しなかった

 

という声を

いただくことがあります。

 

これは鍼治療が正しくて

病院の治療が間違い

などということではないです。

役割分担の違いにあります。

 

けがなどの痛みは

痛み止め薬が良く効きます。

また

電機治療(低周波治療)

などを行うことで

早く改善することが多いです。

 

しかしながら

慢性腰痛などに対しては

脳が痛みを覚えているため

(ロキソニンなど)

薬が効きづらく

なってしまうこともあります。

 

弊所では病院の方針など

否定することはしませ。

併用し鍼を行うこともできます。

 

緊急性があるなど

必要な場合すぐに、

病院受診もオススメしてます。

 

生活保護を受けている方なども

書類をそろえていただけましたら

弊所でも受給権で施術を行うことが

可能です。

是非一度ご相談ください。

 

鍼治療がすべて有効

というわけではありませんが

ほとんどの方に満足していただいております。

↓ 以下動画もご覧ください ↓

訪問による鍼灸マッサージの問題点について。

鍼灸・マッサージ師が出張し

出歩けない方のご自宅や

介護施設で施術を行う

「出張鍼灸(マッサージ)、

訪問鍼灸(マッサージ)」

といわれる業態があります。

 

一般の方には

あまりなじみがないかも。

 

健康保険を使って施術を行うため

出張費も込みで数百円で

施術を受けられることが多いです。

* その代り「医師の同意書」

を用意したり書類をそろえる

必要があります。

 

この「出張鍼灸(マッサージ)」

という制度ですが、

良い面もあるのです。

費用が安く抑えられますし

介護保険の枠ではなく

健康保険を使って施術を行うため

介護保険の枠を圧迫しないこと。

などでしょうか。

 

・・・

ところが悪い面もあるのです。

介護保険の枠外のサービスであることから

介護職の方や医師看護師の方々と

全く連携が取れていなかったり

する点です。

 

これが介護・在宅医療の現場で

医師や看護師などの医療職の方々から

評判が悪かったりするのです。

(リンクは医師の先生の苦言)

 

もちろんすべての事業所が

評判悪いわけではなく

あくまで一部の事業所、

ですが・・・

 

もしも健康保険を使った

訪問マッサージを

お願いしようと思っている

もしくは

ケアマネさんから紹介された

という場合は

しっかりその事業所を

調べるのがいいでしょう。

 

一例をあげると以下のような

ポイントを見るとよいと思います。

以下のようなことを

当たり前にやってくれる

事業所・鍼灸師にお願いすると

良いのではないでしょうか??

 

・ 医師の先生などと

お手紙等で連携を取ってくれるか?

(施術のこと、

環境・体調の変化等報告)

 

・ 普段飲んでいる薬など

細かく聞いてくれるか?

 

・毎月もしくは毎回

領収証を出してくれるか?

 

・請求書類などを見せてくれるか?

 

・治療計画について

(いつまでに良くなるか?等)

しっかりとお話してくれているか?

 

など・・・

あくまで一例ですが

参考にしてみてください。

介護施設への出張による鍼灸の施術。介護保険でなく健康保険のケース。

介護施設ではリハビリの一環として

介護保険を使ったマッサージや運動療法

などが行われることがあります。

 

それとは別に

医療保険を使った

「出張によるマッサージ・鍼灸」

などもありえます。

 

痛みが強い場合など

医師の許可を得て

介護施設内に出張し施術を行うケースです。

 

ただ介護保険を使っている場合

医療保険を同時に使えないケースもありえます。

状況によりますので

事前によくご相談してください。

 

<一例>

お名前:山本洋子さま(仮名)

 

年齢:85歳

 

症状:圧迫骨折後の腰痛。

痛みがひどく、寒い日など悪化してしまう。

 

状況:

現在小金井市内の看護師常駐ホームに

入居中。

かかりつけの内科医に相談し

鍼灸の施術を行うことになった。

 

週2回施術。

入居しているホームの個室で施術を行う。

施術により痛みの状況はだいぶ改善。

鍼灸施術を受ける際に健康保険の方が「安くてオトク」・・・というわけではありません。メリット・デメリットについて。

 

健康保険を使って施術を受けたい、という方からのご相談に応じていますと

まれに

「健康保険の方が安いからオトク」

と考えている方がいます。

 

が、

必ずしもそういうわけではありませんし

ケースバイケースで

メリット・デメリットもあります。

 

公的な保険制度ですので

デメリットというよりも

制約が多い、

というのが正しいかもしれません。

 

*わかりやすく紹介するために

ここではメリット・デメリット

という表現を使っていきます。

 

あまり知られていないことかも

しれませんので

少しまとめていきます。

 

(1)鍼灸を健康保険で受けるメリット

・ 費用が安く済む

自己負担がゼロ割の方は0円で

施術を受けることもできます。

3割負担だとしてもその費用は

確実に安くなります。

施術代だけでしたら

ほとんどの場合で500円以下となるでしょう。

 

(2)鍼灸を健康保険で受けるデメリット

・ 同じ疾患で病院と鍼灸院では並行して

保険診療を受けることができない

腰痛症で病院(整形外科)で

治療を受けていたり、

投薬(シップや痛み止め)を

受けている場合は

保険診療の併用できません。

鍼灸治療は自費になります。

 

・ 1回当たりの金額が決まっている、

対象疾患は6つに限られる。

(腰痛や五十肩など)

よって、できることも限られる。

1回でできることに限りがあるので

症状によっては

週に何回も来所していただくことに

なるかもしれません。

 

時間に余裕がある方

(ご高齢者の方、

生活保護の方など)

にとってはいいかもしれませんが

仕事をしている方や忙しい方には

厳しいかもしれません。

 

・ 費用を一度全額支払い

自分で保険者に請求する

償還払いが原則

もうすぐ受領委任払いという

窓口負担だけで済むような

制度もスタートします。

 

・ 医師からの「同意書」が必要

医師から同意を得て

書類をもらってこなくてはいけません。

前述のように

整形外科と鍼灸の保険併用はできませんので

整形外科などで書類をもらうのは

難しいと思います。

 

・・・以上です。

簡単にまとめると以下のような

デメリットがあります。

 

・ ご高齢の方で比較的時間がに余裕ある方

・ 生活保護を受けている方

・ 出張で何度も施術を受けたい方

 

などは保険診療でもよいと思いますが

そうでない方は制約のない

自由診療での施術も検討されることを

オススメします。